22/03/2025

2025.3.22(土)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた今日の旧約聖書のことば
ヨエル書3章1節
その後
私は、すべての肉なる者にわが霊を注ぐ。

旧約聖書に応じて選ばれた今日の新約聖書のことば
使徒言行録2章33節
イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用

******
 
皆さん、おはようございます。
四旬節16日目を迎えました。そして、今週も最終日を迎えました。この七日間の旅路が、皆さんにとって良い時であったことを振り返りながら、新しい週への備えの一日となりますように。お祈りします。
 
さて、今日のローズンゲンに示されたふたつの聖句に共通する言葉は「神の霊」です。具体的には神である主ヤハウェとイエスが私たちのために注いでくださる聖霊です。聖霊の導きが私たちの命を活かす。そのことについて黙想したいと思います。
 
つい最近も触れましたが、聖霊を通して働く神の御心というものが、私たち一人ひとりに変革をもたらす。そのことに私たちがどれだけ受け入れることができているのだろうかということを、あらためて思わされるのです。なぜならば、私たちは根本的に「変わるのを好まない」存在だからです。長い時間をかけて積み重ねてきた現状を維持することが、私たちにとって心地よいのです。
 
私たちが変わりたいと願うのは、私たちに危機が訪れていることを認識する時なのかもしれません。そういう時こそ、あらゆる変化を味わいながら、自分自身を模索する良いきっかけなのかもしれません。そういう時にこそ、聖霊を通して神がご自分の御心というものを、私たちに対してダイレクトに働きかけてくださる。ここにこそ、聖霊の尊さというものを私たちは心の底から認識できるのでしょう。
 
しかし、安定しているときにこそ、現状にある程度満足しているときにこそ、私たちは静かに働く聖霊のささやきというものを感じ取るということが必要なのだとも感じるのです。なぜならば、聖霊は危機の時だけに働くのではなく、私たちの人生を見守られる神が私たちの日常を包み込んでくださっているからです。神の言葉が自分自身に浸みこむときに、聖霊は私たちの理解に働きかけてくださいます。ときに私たちの固定観念やゆがみというものを矯正する力をもってくださるのです。こうして私たちは神によって整えられて、神とともに歩む幸いというものをじっくりと味わうことができるのです。
 
今日の新約聖書は、聖霊降臨の現場に立ち会ったイエスの弟子たちが実際に味わったことを「今、見聞きしている」という言葉で表現しています。しかし、それはなにも2000年前の出来事だけではないのです。今日、この時もまた、私たちは四旬節の真っただ中を生きる者として、救い主イエスの十字架へ向かう姿をリアルに感じとることができるように、聖霊は私たちの思いと心に働きかけてくださるのです。
 
今日もそのような聖霊の働きが、私たちをますます活かす力となっていることを、私たちがじっくりと感じとる時でありますように。皆さんの主にある平安と祝福を心からお祈りします。

0 件のコメント:

コメントを投稿