19/12/2024

2024.12.19(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた今日の旧約聖書のことば
創世記37章14節
出かけて行って、兄さんたちは無事か、羊の群れは無事かを見てきてくれ。

旧約聖書に応じて選ばれた今日の新約聖書のことば
ヘブライ人への手紙10章24節
互いに愛と善行に励むように心がけなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用

******
 
皆さん、おはようございます。
昨日は早朝から用事があり、黙想をブログアップすることができませんでした。伯父が入居する施設見学を数か所でしてまいりました。自分自身にとっては初めて知ることばかりでしたので、とても新鮮な学びの機会とはなったのですが、市内とはいえ3か所の施設をめぐるのは少し疲れてしまいました。伯父にとってベストな入居になればと心から願いつつ、施設を決定したいと思いました。
 
私事はここまでとして、今日のローズンゲンに示されたふたつの聖句に共通するテーマとは何だろうかと考えておりました。旧約聖書の言葉は、父ヤコブ(イスラエル)がもっとも愛していたヨセフに対して、羊飼いをしている兄たちの安否を尋ねるために出かけるようにというお願いをしたときのものです。ヨセフは父親の願いを聞き、実際に兄のところへ行くわけですが、日頃から弟ヨセフのことを苦々しく思っている兄たちは、これを機会にヨセフを殺してしまおうと画策することになります。結果としてヨセフは殺されるまでとはいかなくとも、穴のなかに放り込まれた末、遠くエジプトへ売られてしまうことになりました。
 
兄たちの弟に対する恨みが、その後の多くの悲しみを生む結果となりました。それを受けての今日の新約聖書の言葉は、イエスを救い主として受け入れる者としての「生き方」について書かれたものです。「愛と善行」に励みましょうという勧めが記されています。ここで言う愛も善行も、その源流が神に由来することを示す言葉です。つまり、人を愛することも善行をなすことも、それを自分自身から起きてするものではなく、神が私たちを愛して、私たちに善いことをなしてくださる神とともに歩むことが、結果として互いに神の愛を共有し、神がただ善い御方であることを心から受け入れる者として生きることの幸いについて、このヘブライ人への手紙の一節は述べられているのだろうと受け止めました。
 
つまり、創世記に書かれている今日の聖句が指し示すところと、新約聖書の聖句として選ばれたものとの間には、共通点というよりはむしろかけ離れているようにも思える、今日のふたつの聖句だと私は思わされました。もしヨセフの兄たちが、自分自身の切なる欲求に忠実、つまり憎い弟ヨセフを殺すなどということを、父の願い、神の願いに立って考えれば、そのようなことが実行に移されるなどなかったことでしょう(この事件があったからこそ、神はヨセフを通してこの後のイスラエルの歴史をつくりあげたことも事実なのではあるのですが・・・)。
 
私たちが日々生きる時に、愛と善行というものをどのようにとらえ、考え、自分自身の生き方とすることができるか。そんなことを神の視点から考えるために今日の聖句が用いられていることを神に感謝しつつ、今日の一日を過ごしてまいりたいと思います。皆さんの一日にも、そのようなかみからの愛と善行がゆたかに、ともにありますように。お祈りします。

0 件のコメント:

コメントを投稿