23/11/2025

2025.11.23(日)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた今日の旧約聖書のことば
イザヤ書49章6節
私はあなたを諸国民の光とし
地の果てにまで、私の救いをもたらす者とする。

旧約聖書に応じて選ばれた今日の新約聖書のことば
使徒言行録16章9~10節
その夜、パウロは幻を見た。一人のマケドニア人が立って、「マケドニア州に渡って来て、私たちを助けてください」とパウロに懇願するのであった。パウロがこの幻を見たとき、私たちはすぐにマケドニアに向けて出発することにした。マケドニア人に福音を告げ知らせるために、神が私たちを招いておられるのだと確信したからである。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用

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皆さん、おはようございます。
新しい一週間がやって来ました。多くの教会では、今週が教会の暦で最終週と位置付けているところが多くあることでしょう。来週から、私たちは救い主イエス・キリストの御降誕を待ち望むアドヴェントを迎えます。その前に、神の国が完成することを望みつつ、この最終週を過ごしていきたい。そんな思いを胸にしつつ、今日のローズンゲンに示された御言葉に耳と心を傾けてまいりたいと思います。
 
今日のふたつの聖句を通して、私が受け止めたいと思ったのは「神の全世界に対する切なる願い」というものでした。そのことについて黙想をつづりたいと思います。
 
今日の旧約聖書は、イザヤ書の一節でした。すべてが荒廃し、夢も希望を無くなったかのように見えた世界のなかで、しかし、神はこの世界を決して見捨てることはない。ご自分が慈愛を込めて私たち一人ひとりに接しておられるそのまなざしが、今日の聖句にあふれています。
 
私たちにご自分の光を余すところなく照り輝かせてくださり、私たちは神の光によって地の果てまで神の救いを知らされることになる。決して夢や希望が失われたわけではないのです!神は、私たちの現実の世界で、見える世界のなかで荒廃したように見え、そのことを感じたとしても、なおも神はご自分のご計画を着実に進めてくださるというのです。
 
ここに、私たちの視線と神のまなざしとのあいだにズレがあるのだということを、私は受け止めたいのです。私自身があきらめたくなったとしても、神はそんなことをつゆにも思っておられない。あくまで御自身の「御国の平和」という目的の実現に向かって、そのことを私たちに光を通して見せてくださるのです。
 
大切なのは、私たちがこの神の言葉を自分自身の希望として抱くことができるだろうかということです。単なる絵空事ではなくて、希望に満ちあふれたものとして神の言葉が私たちの心に映るかどうかということなのです。私たちの考えや計画をはるかに超越した神のなさることに私たちは心から信頼と希望を寄せることが大いに許されているのです。
 
今日の新約聖書の言葉は、使徒パウロがキリストを伝える旅行計画を立てていたのにもかかわらず、その計画はさまざまな理由で中止せざるを得なかったときに、幻のなかで神によって示された「新しい計画」について記されたものです。マケドニアという、考えもしなかった土地へキリストの救いを伝えることは、結果として大きな祝福を得ることとなったのです。
 
これはパウロの実力によるものではありませんでした。神がその計画を推進してくださったのです。神のお考えとパウロの計画にはズレがありました。しかし、パウロはそのズレというものを是正するだけの素直さと信頼、そして未来への希望をしっかりと抱いていたからこそ、マケドニアに赴くことができたのです。
 
私たちは一見すると、自分の思いもよらないことが進み行くことが往々にしてあることに気付かされます。しかし、そのような動きのなかで神が私たちの心を動かし、その道を指し示し、神とともに歩む幸いというものを明らかにしてくださる。そんなことを今日の聖書の言葉から聴くことができました。今週一週間、私はそのことを胸にあゆんでいきたいと願います。
 
どうぞ、皆さんの歩む一週間の日々にも、神の素晴らしいご計画が指し示されることにより、私たちの心にある希望の思いがますます豊かにされますように。心からお祈りします。

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