03/06/2024

2024.6.3(月)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた今日の旧約聖書のことば
列王記下19章15節
主よ。あなただけが地上のすべての王国の神であり、あなたが天と地をお造りになったのです。

旧約聖書に応じて選ばれた今日の新約聖書のことば
ローマの信徒への手紙10章12節
ユダヤ人とギリシア人の区別はありません。同じ主が、すべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
毎週月曜日は比較的ゆっくりめに目覚め、いつもより遅く日課に取り組むのですが、今朝は緊急地震速報のアラーム音とともに目覚め、外から聞こえる(おそらく近所の気象台からかもしれません)カウントダウン音でしっかりと起き上がりました。結果としては私の住む地域に揺れは無かったのですが、能登半島では強い揺れがありました。不安のなかにある能登にある方々に、神の守りと慰め、励ましが十分にあることを祈りました。
 
私たちの神は、すべての国、人々の上にある。今日のローズンゲンにも示された聖句が語っているメッセージです。私たちのすべてにその自覚はありません。特にキリスト教国でもない日本においては、聖書に書かれている神が日本をもご支配なさるという感覚は決して共通のものではありません。そして、こういうことを書きますと、そんな主張はキリスト教の傲慢の何物でもないとおっしゃるかもしれません。
 
しかし、私たちの神は全世界をご支配される神であり、決して極限的な所で働かれる方ではないと私は信じたいのです。愛と平和を携えて、イエスをキリストと立てられて私たちに臨まれる方、それが聖書に描かれた神に間違いないという意識を大切にし続けたいのです。
 
ただし、この意識は私、私たちの「優位性」をアピールするものでは決してありませんし、その優位性をもって他を見下すものでも決してないのです。あくまで神がすべての民を愛しておられ、その愛をもって私たち人間を取り扱ってくださるということの朗かな証左なのだと、今日の聖書の言葉は私たちに伝えていることをただただ信じたいのです。
 
私たちが世の中にある政治や宗教、あらゆる組織に対してあえて批判を行うとするならば、その組織の行っていること、人間に及ぼす影響が、明らかに神の愛を阻害しているときにこそ、大いに建設的な批判を行うべきであると私は思います。しかし、優位性を強調し、自分がその優位性に立って自分と相容れないものに対して見下すことを目的として批判の手を強めるならば、今日の聖書の言葉が指し示す神の思いに逆らって生きることにつながるのではないかと思えてならないのです。
 
私が牧師という仕事をするなかで、何を第一として生きるべきか。そんなことを思わされます。神の愛をいただき、それを私たちの世界の共有財産として大切にし続けること。いたずらに他を批判して自分の優位性を高めるのではなく、あくまで自分自身に与えられた務めにただ誠実であること、その誠実さをもって他者に出会いふれ合うこと。最終的にそのような出会いと交流の真ん中に、すべてをご支配される主なる神が輝くこと。そんなことを心から願いつつ、今日の一日を過ごしていきたいと願わされました。
 
どうかこれ以上、人々の不安が助長されませんように。たとえ不安のなかにあっても、すべてをご自分の愛をもってご支配される神が、すべての人を慰め励ましてくださいますように。皆さんの一切に神の守りと平安がともにありますように。お祈りします。

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