09/05/2024

2024.5.9(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
エズラ記6章22節
主は彼らに喜びを与えられた。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
テサロニケの信徒への手紙一5章16節
いつも喜んでいなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
今日のローズンゲンに示されたふたつの聖句に共通するテーマは「喜び」です。特に、新約聖書・テサロニケの信徒への手紙の一節は、大変有名な聖句として知られるものです。
 
今朝、私は4時半に目覚めたのですが、左眼の奥がじんじんと痛みます。あ、来たなと私は思いました。実は私は40年近い頭痛持ちで、昔ほど頻繁ではなくなりましたが、頭痛が始まると、ひどい時でそれが数日間続きます。大体は薬を飲んで休めば良くなりますが、何せ頭痛の時ははっきりと言って苦痛です。物事の冷静な判断はもとより、感情を保つことも時には難しくなります。ましてや「喜んでいなさい」という聖句を見たときに、喜んでなんかいられるか!と思ったりするのです。
 
結局、薬を飲んでツボ押しなどをしながら痛みが治まるのをじっと待つしかありません。薬が効いたのか眠りに就くことができて、再び目覚めたのが7時。まだ眼の奥が痛むものの、ずいぶん楽になってきました。そうなると、痛みが長引かずに済みそうだとホッとさせられます。
 
さて、第一テサロニケ書に書かれた「いつも喜んでいなさい」という言葉は、どういう所から起きる喜びのことを言っているのだろうか。私はそこに注目したいと思いました。 辛い時にもその思いに蓋をして喜びを示しなさいという意味で語られているのであれば、それはあまりにも乱暴な聖書の読み方ですし、自分自身の姿を偽ることにもなるでしょう。
 
そうなりますと、喜びというものは四六時中喜んでいなければならないということでは決してなく、私たちに喜びを感じさせ、喜びに気付けるように「いつも」働いてくださっている方がおられるという所に基づけるからこそ、私たちはいつでも喜ぶことが出来るのだという意味での「いつも喜んでいなさい」なのではないかと思ったのです。
 
この手紙を書いたパウロは、後に続く18節の部分で「これこそ、キリスト・イエスにおいて神があなたがたに望んでおられることです。」と綴っています。私たちがどんなに喜べないような状況と現実があったとしても、たとえ私が頭痛のなかにあっても、最終的には喜びを感じ取ることが出来るように、いつも私たちのために働いておらえるイエス・キリストと、そのキリストヲ通して、そのことを望んでおられる神がおられるのだ。このことが分かるだけでも、孤立無援のなかで痛み苦しむよりは、一服の清涼剤になるのかもしれません。
 
今日の旧約聖書の言葉は、エズラ記の一節です。長年にわたり、バビロニア帝国の捕虜の身にあった都エルサレムの民たちが祖国への帰還を許され、無事に帰ることが出来たときに、除酵祭、つまり主が災いから過ぎ越させてくださったことを祝う過ぎ越しの祭りが行われたときに、彼らの心に喜びを与えられたのは、民たちのためにいつも働いておられた神である主ヤハウェでした。多くの苦しみを経たからこそ、与えられる喜びも特別だったでしょうし、民たちが感じた喜びもひとしおのものだったのでしょう。
 
いつも喜んでいなさいという聖書の言葉を、ゆがめることなく、無理することなく受け入れたいと思わされた今日の黙想でした。皆さんの一日にも、喜びの神がともなってくださいますように。お祈りします。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

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