23/04/2024

2024.4.23(火)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編18編31節
神、その道は完全である。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マルコによる福音書4章26~28節
イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が地に種を蒔き、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。地はおのずから実を結ばせるからだ。」
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

******
 
皆さん、おはようございます。

今日のローズンゲンに示されたふたつの聖句を通して、私が受け止めたのは「神は私たちの知らないところで、私たちを育むために働いておられる」ということについてでした。そのことについて黙想したいと思います。
 
主イエスは、神の国(これは「神の世界や価値観」という言葉でも表すことができると、私は考えています)についてのたとえ話をされた際に、どうして種が芽吹いて成長し、やがて実るのかを人は知らないと言われました。実るということが周知の事実でありながらも、なぜ実るのかという、この「なぜ」が分からない。そのようにイエスは言われるのです。
 
私たちは「なぜ」を問うよりも、分かりやすい答えが即時に与えられることを期待するのかもしれません。ましてや、目に見えない神の存在を知るということにいたっては、なおのことなぞが深まるゆえに、理路整然とした論理を求めようとします。もちろん、論理を求めることが大切ですが、そのことを求めすぎてしまうあまりに、「なぜ」を問うことからおのずと遠ざかってしまう。そんな自分自身を発見してしまったりします。だからこそ、なぜを問うということは本当に大切なのだと思います。
 
今日の聖句におけるイエスの例えは、おのずと成長するという背後には、神が私たちにために生きて働いてくださるという、神の国の奥義というものがあるのだと私は思います。ただ、その奥義とは何なのかということを、私たちはなぜを問いながら考えていきたい。私はそんなことを思わされています。答えは決してひとつではない。私たちの生きる状況に応じて、答えというものは縷々変化するものであると私は思います。しかし、そのような変化のなかでも、決して変わらないのは、神がご自分の言葉と行いを通して、私たちのために働いてくださっているその一点に尽きるのだと。
 
そのうえで、自分が今置かれている状況を見つめつつ、そのなかで働かれる神について、なぜを問いたいと思わされました。決して私たちがそれを矮小化してしまうことなく、今日という一日を歩んでいきたいと思いました。皆さんの一日もまた、神が働いてくださっていることを実感できるひと時でありますように。祈ります。

0 件のコメント:

コメントを投稿