01/01/2024

2024.1.1(月)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
イザヤ書7章4節
気をつけて、静かにしていなさい。恐れてはならない。心を弱くしてはならない。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ルカによる福音書4章18,19,21節
主の霊が私に臨んだ。
主の恵みの年を告げるため
主が私に油を注がれ
主が私を遣わされた。
イエスは「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められた。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
そして、新しい年2024年を、私たちは迎えました。新年あけましておめでとうございます。この一年もまた、神が与えてくださる日々の御言葉を真ん中にして、黙想を読んでくださる皆さんと交流できますことを、楽しみにしております。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
 
さて、今年最初のローズンゲンは、旧約聖書イザヤ書7章の冒頭にある言葉です。その言葉にあるもの。それは、人々の「恐れと不安」に対する神の言葉です。それは「静かにしていなさい」というものです。
 
イザヤが預言者として仕えていた南イスラエル(ユダ王国)の王アハズに語られた、神の言葉でした。彼はこの時、近隣諸国が強国アッシリアと同盟を結んだことで、ひどく動揺しました。自分たちの領土が攻められたら、どうしたら良いのだろうか。そんなアハズ王に、神はイザヤを通して、アハズ王に語られました。静かにしていなさいと。
 
つまり、人は誰かから抑圧を受ければ、その抑圧に対抗するための策を講じます。ただやられっ放しで済めば良いというものではありません。ただし、その時、私たちにとって必要なものがあります。それが、本日の御言葉で語られている「冷静さ」であると、私は受け止めました。冷静に物事をとらえて判断を行い、そして私たちの決断へと導かれること。その場限りの拙速な言動は、後々多くの犠牲を生むことは、歴史が証明していると私は考えています。
 
私たちには、冷静になれない時がいくらでもあります。心が騒ぎ、大いにうろたえます。じたばたしながら、知らぬ間に、周囲に対して無用に攻撃的になった結果、自他に対して犠牲を生むことになる。それは、自分自身に冷静さが欠けた結果、ただ感情に任せて振舞ってしまうことに起因しているのです。
 
私たちの内に起こる冷静さは、静かにしていなさいと告げられる神によって、私たちに与えられるものです。つまり、私たちが神と向き合い、神が与えてくださる言葉に耳と心を傾けながら歩むところに必ず、冷静さがあふれてくる。この冷静さこそ、私たちの心に平安をもたらして、私たちがより良い判断と決断ができるように、自分自身を整えることができるのだと、私は受けとめたいのです。
 
今日の新約聖書の言葉は、安息日の会堂礼拝でイエスが、イザヤ書61章を朗読したのち、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と告げられました。イザヤ書61章に描かれている光景。それは、神がもたらした平和な世界です。この平和を私たちが感じる時とは、その約束の言葉を「耳にしたとき」であると、イエスは私たちに語られました。つまり、私たちは神の御言葉にただ真摯に、心を鎮めて向き合おうとしたときに、そこには、すでに平和が存在しているのだと。たとえ周囲が騒がしかったとしてもです。
 
2024年の幕開けを、戦争で迎えた方々がおられます。人と人とのあいだに生じた心騒ぐ出来事に翻弄されたまま、新しい年を迎えた方々もおられることでしょう。私も、年内に解決したかったことが年をまたいでしまったことで、何となくすっきりしない思いにさせられてもいます。しかし、そういう時こそ「冷静な心と思い」をもって、神に向き合いつつ、聖書の言葉に聴き、そして祈る生活というものを、2024年も大切にしていきたいと願わされました。
 
どうか、皆さんにとっての新しい一年にも、冷静さによって与えられる平和が、神とともにありますように。お祈りいたします。

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