詩編104編14節
家畜のために草を
人間の働きに応じて青草を生やす方。
こうして主は地からパンを生み出す。
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
エフェソの信徒への手紙5章20節
いつも、あらゆることについて、私たちの主イエス・キリストの名により、父なる神に感謝しなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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皆さん、おはようございます。
今年も残すところあと4日。あっという間に時が過ぎていくのを感じる12月です。この一年を振り返る機会がことごとに与えられていますが、今日のローズンゲンに示された御言葉は、そのことを感じさせるものであったと私は受け取りました。
「人間の働きに応じて青草を生やす方」と、詩編に示されています。私たちは誰ひとりとして同じ存在ではない。しかし、あえて同じという言葉で表現するならば、神が私たち一人ひとりのために働いてくださり、青草を生やしてくださる方であるということです。私たちのそれぞれが、神によってその「個性」が大切にされ、そして愛されているということを、このひと言はストレートに表現しているように思うのです。
その結果として「主は地からパンを生み出す」と、詩人は歌っています。パンは私たちの命を支えるために無くてはならないもの。そこから転じて、神は私たちの命を「無くてはならないもの」とみなしておられることを、私たちはイメージできるのだと思うのです。神の眼からすれば、だれも必要ないなんていうことはない。その命が尊ばれるべき存在なのだと、私たちは受け取ることができるのです。
ただ、私たちの側にもひとつ必要なことがある。それが本日の新約聖書に示されたテーマに相通じるのですが、それは「神に対する感謝の心」であるということです。私たちは個性が大切にされているからといって、野放図に、好き勝手にことを振舞えば良いということでは決してなく、神が何を願って私たちの個性を大切にし、そして愛してくださっているかということを、私たちの側もまたじっくりと黙想して、そのために聖書の言葉に聴いたり、聖霊の助けを求めながら祈るところにこそ、感謝の思いというものが表れるのだと受け取りました。そのあたりを、今年一年を振り返るための柱にしたい。そんな風に思わされたのでした。
どうか、今日の一日も主にある祝福のうちに、皆さんの生活がありますように。お祈りいたします。
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