17/12/2023

2023.12.16(土)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
ヨエル書2章19節
私は穀物と新しいぶどう酒
また新しいオリーブ油を送り
あなたがたを満ち足らせることができる。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書14章19~20節
イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで祝福し、パンを裂いて弟子たちにお渡しになり、弟子たちはそれを群衆に配った。人々は皆、食べて満腹した。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、こんばんは。今は、17日日曜日の夕刻となりました。
昨日のローズンゲン黙想をお届けできませんでしたので、今どきとなってしまいましたが、あらためて黙想を掲載したいと思います。クリスマスを目前として、ゆっくりと黙想することができておりませんが、少しでも想ったことを書き留めておきたいと思いました。お読みくだされば幸いです。
 
この日に選ばれたふたつの聖書の言葉が指し示すのは「神は豊かに食物を与えてくださる」ということであると受け止めました。神は必要と思われるところに、ご自分の愛する人たちの空腹を満たされるために、生きるための「糧」をお与えくださるということです。それは文字通りの食べ物というよりは、私たちを精神的な部分で生かすための食べ物という捉え方も大いにできると、私は受け止めたいと思います。
 
神が私たちに食べ物を与えてくださる目的は「満ち足らせる」ことにあります。私たちが不足を感じることのないように、神が与えてくださる。ただし、世界を、そして私たち自身の周囲を見渡せば、満足を感じることのない出来事など、いくらでも存在することに私たちはすぐに気づくことができるでしょう。だから、私たちが不足のないようにと言われても、それを実感するに足らない現実のなかで、私たちはこの言葉をどのように受け止めたら良いのだろうか。そんなことも思わされるのではないかと、私は考えたりしてしまいます。
 
ただ、これだけは覚えておきたいというのがあります。それは、私たちの神は、私たちが不足を感じないように生きることを、誰よりもお望みであるということをです。神の言葉によって生かされるというのは、不足を感じないように神が何を私たちに期待して、望んでおられるかということを、私たちがいかにイメージし、それを自分自身の生き方とすることができるか、ということなのではないかと思えてならないのです。
 
この世界にある不足は、その根源は私たちの「過剰な欲望」にあるのではないだろうか。誰かが独り占めをしてしまうようなことが、みんなが満ち足りるような世界を破壊しているのではないか。そんなことを強く思わされるのです。だからこそ、神がご自分の言葉を通して願っておられることを、私たちは丹念に、誠実に聴き取っていきたい。そんなことを想わされました。
 
どうか、皆さんの生活に過不足のない幸いというものを、神の言葉を通して実感することができますように。神の助けを心からお祈りいたします。

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