20/10/2023

2023.10.20(金)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
出エジプト記33章11節
主は、人がその友と語るように、
顔と顔を合わせてモーセに語られた。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ルカによる福音書6章20節
私はもはや、あなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人のしていることを知らないからである。私はあなたがたを友と呼んだ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
昨日もまた黙想をお届けすることができず、楽しみにしてくださっている皆さんへは申し訳ない思いでいっぱいです。しかし、今朝は黙想し、ブログにアップロードする時間が確保できましたので、心をこめてお届けしたいと思います。
 
さて、私は一昨日、昨日と、所属する日本基督教団が主催する「全国伝道委員長会議」というものに出席しておりました。私は伝道委員長でもなんでもないのですが、出席することができない方の代理として、オンラインにて参加しました。
 
そのなかで、発題をしてくださったある牧師が、こんなことをおっしゃっておられたのがとても印象的だったのです。「信頼関係のないところには、伝道は成り立たない」。この言葉に、私は思わずうなりました。実に正鵠を射る(せいこくをいる)、ど真ん中を突いた名言だと私は思ったのでした。
 
伝道というものをどのように考えるのか。もちろん、神がイエス・キリストを通して私たちに与えられた愛がこの世の中じゅうに行き渡ることを願って、私たちは神の愛と平和から起きる人間の救いというものを伝えることが伝道であると思っていますが、この伝道をめぐって、それが喜びとなれば、逆に、人間のあいだにおけるトラブルを生むことも確かにあったりするのです。
 
もし、そのようなトラブルが起きるとすれば、それは神の愛がもたらす私たちのあいだに起きる信頼関係が築けないような、私たちのこだわりであるとか、行き過ぎた言動というものがそうさせるのかもしれない。私はそんなことを強く思わされたのでした。
 
そんなことを思いながら、今日の聖句に目を留めますと、信頼関係のモデルというものが、ここに描かれている!そう思ったのです。そのモデルとは、まさに神が、主イエスが私たちに向けてくださっている「信頼」なのだと。私たちが神を信頼する以前に、神が私たちのことを信頼してくださっているというのです。
 
かつて、モーセが経験したように、神と顔と顔とを合わせて神の声を聴くことができた。その友と語るようにと、聖書には記されています。神がモーセを友としてくださった。ここにこそ、神が人間に対して信頼の念を抱いておられるということの、まぎれもない出来事が起きていることを想い起こされるのです。
 
そのことをさらに明らかにしたのは、イエスが私たちのことを「友」と呼んでくださっているというところにあります。単なる慣れ合いの関係ではなく、深い信頼の念が、私たち人間に向けられているというのです。信頼に足る存在とは決して言い難い私たちに対してです。
 
この信頼に応えてこそ、私たち人間のあいだにも神が与えてくださった信頼によって結ばれる。神の愛が少しでも遠くに、ひとりでも多くの方々に行き渡りますようにと祈りつつ、今日の一日を過ごしてまいりたいと思います。皆さんの一日のために、お祈りいたします。

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