10/09/2023

2023.9.10(日)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
創世記41章52節
神は、苦難の地で私に子孫を増やしてくださった。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ローマの信徒への手紙5章3~4節
私たちは苦難をも誇りとしています。苦難が忍耐を生み、忍耐が品格を、品格が希望を生むことを知っているからです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
新しい一週間を迎えました。この一週間で、猛暑のような残暑も少しずつ和らいで、秋の装いをところどころに感じられるようになった気がします。こうして秋が少しずつ近づいてくるのが嬉しくなってくる朝を迎えました。
先の台風では、多少なりとも被害が発生し、お亡くなりになられた方もおられます。被害に遭われた方々に神の慰めと励ましをお祈りいたします。
 
さて、数々の苦しみのなかにあって、私たちは決して神に見離されることなく、将来のために何かを伝え、教え、与えてくださることを、今日のふたつの聖句は示しているのだと私は受け止めました。
 
旧約聖書は、兄たちによってエジプトの地に売り飛ばされたヨセフが、その頃から味わった多くの人生の苦難があったのにもかかわらず、神がヨセフを見捨てず、幸いと祝福を与えてくださった。彼にエフライムと名付けられた子どもが与えられたときに、神は苦難の地で、私に子孫を増やしてくださったと、神に感謝を向けています。子孫を増やすというのは、別な聖書では「成長させてくださった」と訳しているのもあります。苦しみのなかにあっても、必ず神は、成長ともなるような何かを与えてくださるのだと。これはもちろん、後になって振り返ったときに分かることであり、いわゆる「後付けの摂理」に他ならないわけですが、そのことに気づくことのできる幸いというものがあることを、私はこの聖書の言葉からあらためて受け取ることができました。
 
新約聖書では、パウロによって語られた「苦難から忍耐、忍耐から品格、品格が希望を生む」という、有名なローマ書の聖句が選ばれています。私は、聖書協会共同訳になってから、これまで「練達」と訳していた語が「品格」となって、とても明快になったと思えてなりません。苦しみや忍耐を経て、神がその人に成長ともなるような品格を与えてくださるのだと。品格は自分自身でつくり上げるのではなく、あくまで神から与えられるものであるというのです。練達というと、自分の鍛錬によってというイメージも起きるかもしれませんが、そうではないということを想い起こさせます。
 
たとえ苦しみが私の日々を襲っても、それに苦しみや痛みを感じることがあったとしても、神は必ずそれすら無駄になさらないで、今日、そして明日への一歩を与えてくださる。そのことに希望を託して歩みたいと願わされました。
 
どうか新しい一週間のさきがけとなるこの一日もまた、多くの祝福と幸いが素晴らしい品格へと変えられる時でありますように。お祈りいたします。

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