詩編103編2節
私の魂よ、主をたたえよ。
そのすべての計らいを忘れるな。
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
テサロニケの信徒への手紙一5章18節
どんなことにも感謝しなさい。
これこそ、キリスト・イエスにおいて
神があなたがたに望んでおられることです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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皆さん、おはようございます。
今日から、新しいウィークデイの日々が始まります。昨日の礼拝から背中を押し出された私たちの生活が、どのようなものになるのだろうか。私たちが想像する時に、今日選ばれたローズンゲンに示された聖書の言葉は、実に豊かなイメージをあたえるものだ。私はそのように感じました。
神である主が、私のために生きて働いてくださったことを、何ひとつ忘れてはならないと、詩人は歌いました。私は、こんなことをふと思いました。
感謝はすぐに忘れるが、憎しみはいつまでも記憶にとどめようとする
こんな経験はないでしょうか。私はあります。その時は感謝の心を示しても、簡単に忘れてしまい、忘却のかなたへ押しやってしまう。しかし、憎しみの思いは、いつまでも傷となって残り続けることを、さも積極的に受け入れてしまう私があるのです。何とも心の狭い、いやらしさを感じずにはいられません。しかし、これが人間の偽らざる現実なのかもしれません。
だからこそ、感謝となる出来事を、何ひとつ忘れてはいけないという聖書の言葉が、ものすごく心に突き刺さるものを感じるのです。そのように私のためにことを成してくださる神がおられる。主が、私たちとともにおられるのだと。神がそうしてくださることを、私はどのように受け止めることができるだろうか。
どんなことにも感謝するというのは、イエス・キリストの望みである。感謝できないことがあったとしても、それでもそのたびごとに感謝できない私を無きことのように扱い、さも忘れたかのように振る舞うのではなく、感謝できなくても、感謝という言葉を心に巡らすだけで、神をわが心に宿すことができるのではないだろうか。そんなところに自分自身を置いてみたいと思わされ、願わされます。
感謝の思いを私たちのうちに宿してくださる神の助けが、今日も私たちひとりひとりとともにありますように。心よりお祈りいたします。
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