13/07/2023

2023.7.13(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
創世記37章22節
ルベンは兄弟たちに言った。「血を流してはならない。」

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
テサロニケの信徒への手紙一5章15節
互いに、またすべての人に対して、いつも善を行うよう努めなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
今日くじで選ばれた創世記37章の出来事は、ヤコブ(のちのイスラエル)の息子たちの間におきた、ねたみの感情について描かれたものです。父親に寵愛されたヨセフの言動が許せなくて、ついには殺してしまおうと、ほかの兄弟たちは結託します。
 
感情というものは、実にとどまるところを知りません。それが相手との感情のもつれがエスカレートすれば、なおのことです。もし、そのような抑えきれない感情が自分のうちにあるとするならば、どうすれば自分の心にストップをかけることができるのだろうか。今日の聖書の言葉で語られたルベンの言葉こそ、彼自身が神によって与えられた良心こそが、彼に言葉を与え、殺したいという感情に取り囲まれていたほかの兄弟たちの思いをとどまらせました。その結果、ヨセフは古井戸に投げ込まれたものの、命まで奪われることはありませんでした。ルベンは「血を流してはならない」と言ったのでした。
 
私たちもそれぞれに感情を持ち、その感情に従って言葉をつむぎ、行動します。しかし、感情のおもむくままに自分自身の言動を用いようとするときに、私たちの感情を何よりも優先するということは、つまり自分自身を第一にすることであって、少しストレートな言い方をすれば、神の御心というものを第一にしていないということを、自ら明らかにしていることなのだと私は受け止めたいのです。
 
だからこそ、ルベンのような良心の発露というものが、本当に大切なのではないかと私は思うのです。神が与えた命を、人が粗末にしたり消してしまうようなことがあってはならない。彼の良心は、神が私たち人間に示してくださったことに基づくものであったことに間違いありません。この良心を私たちも神からいただいた者として、神が与えられた善い物事に生きる者でありたいと、願わされました。
 
今日も私たちに良心を与えてくださる神が、私たちのあいだに平和を宿す大きな根拠となりますように。お祈りいたします。

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