09/06/2023

2023.6.9(金)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
申命記23章6節
あなたの神、主はあなたのために呪いを祝福に代えられた。あなたの神、主は、あなたを愛されたからである。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ペトロの手紙二3章15節
私たちの主の忍耐強さは救いであると考えなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
今日の旧約聖書の言葉は、あらためて驚かされるものでした。「呪いを祝福に代えられる神」という記述にです。今日の旧約聖書である申命記は、どちらかと言えば「祝福呪い」という、二者択一的な選択を私たちに求めている書として知られています。神に従えば祝福、従わなければ呪い。これは、エジプトから神が示された約束の地にたどり着くまで、イスラエルの民が実際に経験したことでした。40年ものあいだ流浪を経験しなければならなかったのは、ある意味で言えば「呪いたくなる出来事」だったかもしれません。
 
しかし、呪うべき流浪の日々が民を襲っても、その40年間を振り返った指導者モーセは、呪いを祝福に代えられる神をたたえます。いろいろなことがあったけれど、約束の地を目の前にして、ここまで忍耐強く自分たちを導いてくださった神への正直な実感だったのでしょう。モーセは約束の地にたどり着くことは叶いませんでした。それでも、今ある状況を見渡しながら、神は間違いなく自分たちとともにいてくださったことを、感謝のうちに告白できた。これはすごいことなのだと、私は改めて思わされました。
 
私たちは苦しみの渦中にいると、その渦のなかに巻き込まれ、苦しみで思いも心もいっぱいになってしまう自分自身があるのですが、なかなかそこから抜け出せず、どうして良いのか分からない。つまりパニックにも似た状態になってしまうことを思います。そして、この苦しみに神がどのように関わってくださるのか。そういうことすら、考えられなくなってしまっている自分自身があることに、発見すらできない。だから、どんどん渦に巻き込まれてしまうのだと、私は自分自身のありさまを見て思わされます。
 
しかし、神はご自分の忍耐をもって私を見続けてくださっている。私がそのことに気づくまで、神は決して私を見捨てない御方なのだと。主なる神の忍耐強さこそ、私たちにとっての救いであるという、今日の新約聖書の言葉に、大きな慰めを感じずにはいられません。まさに、あくまで呪うことを主眼に置かず、私たちを祝福と救いへと導かれる神がおられることを、心から感謝して一日を過ごしたいと願わされました。
 
仙台は朝から雨が降っています。日本の多くの地域では梅雨入りし、また、災害級の大雨をもたらす気象が、日本の各地を襲おうとしています。そんななかで、私たちを守り導いてくださる神が、少しでも慰めと励ましというものを私たちに与えてくださることを、私たちが感じとることができますように。皆さんの主にある平安を心からお祈りいたします。

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