16/05/2023

2023.5.16(火)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編107編10,13,15節
闇と死の陰に住む者たち
苦悩と鉄の枷に締めつけられる捕らわれ人は
苦難の中で主に叫ぶと
主は彼らを苦しみから救い出した。
主に感謝せよ。その慈しみと
人の子らになされた奇しき業のゆえに。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書5章10節
義のために迫害された人々は、幸いである
天の国はその人たちのものである。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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救い主イエスの復活38日目を迎えました。
皆さん、おはようございます。昨日は冷たい雨が降りしきる仙台の街でしたが、今日あたりから夏日を思わせるような陽気がやって来るとのこと。気持ちよい一日を迎えることができるなと感謝して、神様に祈りました。
 
さて、今日の旧約聖書の言葉は、昨日の旧約聖書の続きとなる部分です。「くじ」で選ばれるはずなのに、同じ書の同じ章の続きが選ばれることがあるのだと、少々驚きました。昨日は、東西南北から神の民が集められて、神が設けてくださった食卓の喜びをともに味わうことができると、黙想で申し上げました。
 
では、私たちはなぜ神が設けてくださった喜びをいただき、味わうことができるのでしょうか。詩編107編は「苦しみから私を助け出してくださった神」というものを、ひとつのテーマにしています。苦しみのなかで神に叫ぶと、神は救ってくださった。私たちの苦難をすべてご存知である神は、私たちのことを決して見捨てないのだという、歌い手の期待と確信がにじみ出ている詩であるのです。
 
昨日、教会員Aさんの葬儀を執り行いました。先月病床洗礼をお受けになられて、約1か月間を過ごされたのちのご召天でした。若い頃、キリスト教主義学校で学ばれて、その後ご結婚されてお子さんに恵まれるものの、早くにお連れ合いを亡くされて、いろいろご苦労もおありだったと思いますが、常に気品にあふれて人生の日々を過ごしておられたと聞きました。その最終場面で、病と向き合うなかにあって「神とともに生き、洗礼を受けたい」との思いを明らかにされました。まさに、痛み苦しみのなかにあって、その方の「叫び」に、神は喜びをもって応えてくださった。私はそんな風にこれらの出来事をとらえ、受け取りました。
 
Aさんは神の国に招かれて、神が与えてくださる平安に包まれながら、喜びの食卓の座につきながら、喜び楽しまれることを想います。死が死のままでは終わらない。復活という私たちの抱く最も大切な信仰について、主イエスの昇天に先立って改めて振り返って考えさせられる聖書の言葉であると思いました。
 
私たちを苦しみから生かし、喜びを味わわせてくださる神に感謝しつつ、今日の一日もまた素敵なときでありますように。お祈りいたします。

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