15/05/2023

2023.5.15(月)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編107編3,8節
国々の中から集めてくださった
東から西から、北から南から。
主に感謝せよ。その慈しみと
人の子らになされた奇しき業のゆえに。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書8章11節
言っておくが、東から西から大勢の人が来て、天の国でアブラハム、イサク、ヤコブと一緒に宴会の席に着く。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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救い主イエスの復活37日目を迎えました。
皆さん、おはようございます。私にとって昨日の一日は、実に多彩な時を過ごすことができました。代務教会での礼拝と役員会、その後地区教会群の総会、教区センターの夕礼拝、その合間に来仙していた友人牧師との再会などなど、充実した一日を過ごすことができました。帰宅したのが夜9時でしたが、そのままベッドに直行して爆睡し朝まで休みました。たっぷり寝ましたので、気分爽快です!
 
そして、今日は教会員のお葬儀が控えています。他の教会堂をお借りしてのお葬儀ですが、心を込めて礼拝にお仕えしたいと思います。
 
さて、今日私たちのために選ばれた旧約・新約聖書の言葉ですが、私が注目したのは、二つの聖書の言葉に支えられた、「第3のテキスト」と呼ばれる、賛美歌の歌詞や祈りの言葉です。原著である「Die Losungen」に掲載されていますが、残念ながら日本語版は割愛しています。今日の第3のテキストは、ドイツの賛美歌作家である、マリア・ルイーゼ・トゥアマイアーさんによる賛美歌の歌詞の一節でした。その一文がとても印象深かったので、ご紹介します。
 
Aus vielen Körnern ist ein Brot geworden
(たくさんの穀物から、ひとつのパンになった)
 
私は、この言葉に感銘を受けました。別に突飛なことを言っているわけではありません。ただ、ひとつのパンがあらゆる穀物がたくさんに含まれて焼かれることで完成する。純粋な小麦粉一種類だけでつくられるのではなく、味わいも組成も違う者同士が、ひとつのものとされていく。そこに多様性と統一性の絶妙なマッチングのようなものを私は感じたのです。
 
今日のふたつの聖書の言葉から「東西南北から」というイメージを私たちは持つことができます。あらゆるところから、あらゆる人々がひと所に集められる。そのような人々を集めてくださった神が、そういう人たちのために宴会を催してくださる。そこで、飲んで食べることで皆が喜び楽しむさまこそ、神の御国、天の国の喜びなのだと。
 
私たちは、言語や人種、民族、信仰、またさまざまな属性によって「分けたがる」存在なのだと思います。そのほうが分かりやすいからです。しかし、分けることによって、そこに神の愛が注がれなくなってしまうような分断や排除がもし起きてしまうならば、その分類に幸福を見い出すことは決してできないでしょう。
 
しかし、あらゆる穀物、雑穀もひとつのパンにまとめられて、互いの味わいが生かされながら、食卓にのぼるときに、そこには食卓を囲む者の大きな喜びがあふれる。これが神の願われる世界なのだと。そのように私は受け止めることができました。そのために、福音という私たちにとってのグッドニュースが、豊かに私たちのうちに広がりゆくことを心から願いたい。そんな思いにさせられました。
 
どうぞ今日の一日が、今日から始まるウィークデイの日々がそんな喜びに満たされますように。心からお祈りいたします。

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