09/04/2023

2023.4.9(日)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編3編6節
私は身を横たえて眠り、目覚めます。
主が私を支えておられるから。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マルコによる福音書16章9~10節
週の初めの日、朝早く、イエスは復活して、まずマグダラのマリアにご自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた女である。マリアは、イエスと一緒にいた人々が泣き悲しんでいるところに行って、このことを知らせた。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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救い主イエスのご復活、おめでとうございます!
 
私たちはレントにおける40日間の旅路を終え、ゴールにたどり着きました。日が昇る東の方から神が起きました。まさに「東方神起」の出来事でした。
 
こんなことを思い出しました。私が定期的に説教奉仕に出かけていた教会の信徒の方が天に召されました。葬儀を私が担うことになり、かの地へ向かいました。葬儀社さんとのやり取りのなかで、非常に誠実で丁寧なディレクターさんへ、韓国の歌手グループである「東方神起」の話をし、実はこれこそ復活のイエスであり、死者を永遠の命へと導くという、キリスト教の中心的なメッセージなんですよとお話をしました。ディレクターさんは、そのことをノートに熱心に書き留めていたのです。
 
次の日の朝、そのディレクターさんからひとつのエピソードを伺いました。ご遺族との打ち合わせの中で、ご遺族の方がディレクターさんのノートに書いてある「東方神起」の文字を見て、「なにをふざけたことを書いているんだ!」と憤慨されたそうです。ディレクターさんは、これは牧師さんから聞いたことで、実は死者の復活の希望というキリスト教の教えがあることを伝えたのだそうです。
 
いみじくも、ご遺族の方からもそのことについて私に話してくれました。ご遺族の方は、葬儀社の控室で夜を過ごして、まばゆい朝日の光が部屋を差し込んだときに目覚めたそうです。そして、その光が何とも温かく、それが神の温もりであり、愛する者を失った家族が大切にしていたことが何であるかを、改めて実感したのだそうです。まさに東方神起の経験をされたということを、興奮気味にお話してくれたのです。
 
今日の旧約聖書の言葉は、まさにそのときのことを思い出させてくれるような言葉だったのです。私たちは眠りに就く。しかし、神が私を覚え、支えてくれるからこそ、私は再び目覚めることができるのだと。日毎に与えられるこの出来事こそ、復活が指し示す福音なのだと私は受け止めたいのです。それが人間の死からの復活へと私たちを導き、命の希望へと私たちを揺り動かすのだと。そのような気持ちで、今日のイースターの祝いにあずかりたいと願わされました。
 
今日の新約聖書にあるマグダラのマリアも、まさに東方神起を経験したひとりでした。そして、その喜びを人々に伝えました。私たちもかくあれかしと。イースターがもたらす幸いが、皆さんとともにありますように。お祈りいたします。ハッピーイースター!

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