29/04/2023

2023.4.29(土)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
申命記26章10~11節
あなたの神、主の前にひれ伏し、あなたの神、主があなたとその家に与えられたすべての恵みを楽しみなさい。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
テモテへの手紙一6章17~18節
この世で富んでいる人々に命じなさい。高ぶることなく、不確かな富に望みを置くのではなく、私たちにすべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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救い主イエスの復活21日目を迎えました。
 
本日からコールデンウークの前半部分が始まりました。途中の平日2日間をはさめば、再来週の月曜日(5月6日)までの大型連休となります。皆さんはどのようなご予定をお過ごしでしょうか。どうぞそれぞれのご予定に、主なる神の守りと平安が豊かにありますように。お祈りいたします。
 
さて、今日の旧約・新約聖書の両方に共通するテーマは「神からいただいたすべての恵みを『楽しむ』」という風に私は受け止めました。聖書ではしばしば語られることであると思いますが、さて「神からいただいた恵み」とはいったい何であるか。そんなことを思いめぐらしました。そして、それら恵みを「楽しむ」とはどういうことだろうか。恵みにしても楽しむにしても、私たちの意識というものが問われているのだ。そんな風に私は思ったのです。
 
物事のとらえようによっては、恵みと言われるものを恵みと感じることが難しい場合もあるでしょうし、どう考えても恵まれていないと感じるときに、そのなかからキラリと光るものを発掘して「楽しみ」を自分のなかで見い出すポジティヴな姿勢というものを感じとることができるのではないか。そんなことを思わされました。
 
アメリカの小説家であるエレナ・ホグマン・ポーターさんの代表作に、『少女ポリアンナ(パレアナ)』シリーズがあります。両親を一度に亡くし叔母の家に引き取られた少女ポリアンナが、父との約束である「よかった探し」を通して町を明るく変えていくといった話です。昔、「ハウス名作劇場」というアニメで、少女ポリアンナの物語を観たのは、私が小学4年生のときで、そのときにこの物語を知ったのですが、この「よかった探し」という言葉がとても心に響いて、物事をポジティヴにとらえると、見方そのものが随分変わっていくのだということを教えてもらったことがありました。
 
後で知ったのは、ポリアンナという少女の設定に、父親のジョンが牧師であったということでした。どんなにネガティヴなことでも、ものの見方次第ではポジティヴに受け取ることで、その場にある喜びや楽しみというものを見い出そうという発想は、「神が私たちとともにいてくださる」という土台があってこそ成り立つものなのではないか。そこに作家の意図があったのかなと思ったりしています。もちろん、ネガティヴなことから目をそらす、現実逃避するといった意味で「ポリアンナ症候群」という言葉すらあるくらいなのですが、そういう意味でこの物語をとらえるのではなく、あくまで「神が私たちとともにある」という土台から出発する喜びや楽しみというものをとらえていきたい。そんな風に改めて思わされました。ポリアンナという言葉は「喜び楽しむ」という意味として、その後多くのネーミングとして使用されました。まさに、今日の御言葉に相通じると思わされました。
 
このゴールデンウィークの日々も、そのような喜び楽しみというものをひとつでも見い出すことが出来ればと私は願います。まさに「よかった探し」の旅路を歩みたいと思います。どうぞ皆さんにとってのゴールデンウィークの日々も祝されたときでありますように。心からお祈りいたします。

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