14/04/2023

2023.4.14(金)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
エレミヤ書23章5節
その日が来る――主の仰せ。
私はダビデのために正しい若枝を起こす。
彼は王として治め、悟りある者となり
この地に公正と正義を行う。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ヘブライ人への手紙2章15節
(キリストは)死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた人々を解放されました。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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救い主イエスの復活6日目を迎えました。
 
はやいもので、今週も金曜日を迎えました。受難日から1週間。復活祭を経て、私たちはイースターの余韻から、私たちひとりひとりが「復活に生かされる者」として歩むために、今日も聖書の言葉によって励まされたい。そんな思いをもって御言葉をいただきたいと思いました。
 
さて、本日の旧約聖書の言葉は、まさに神がご自分の民に対して果たされようとしている「約束」について告げたものであることが分かります。「ダビデのために正しい若枝を起こす」と、神は預言者エレミヤを通して語りました。エレミヤによって取り次がれた神の言葉の多くは、決して「喜ばしい」ものだけではありませんでした。ユダ(南イスラエル)の民にとって、自分たちの神に向かっていない現実の姿が明らかにされ、来るべき自分たちの末路というものが露わにされるからです。こうして彼らは、数十年にわたる捕虜生活を経験しなければなりませんでした。
 
しかし、民たちが神に向かっていなかったとしても、神は民たちのほうをいつも向いて、助けを与えてくださるということにおいては、一点の曇りもありません。神が自分のほうを向いてくれなかったから、いたずらに罰として制裁を与えるというものとは違います。バビロニア帝国による苦難を味わわなければならなかったのは、ユダの民が自ら蒔いた種のゆえでした。そんなユダの民に、神はまなざしを向けられ、助けを与えようと働いておられるのです。それに気づいて欲しいと願いながらです。
 
神が民たちに与える「若枝」は、その正しさをもって人々に向かわれます。ご自分の正義と公正をもって、私たちを治めてくださるというのです。神が人々に向かわれるというのは、ご自分のうちにある正しさが人々にあまねく分配されるということです。こうして、神が本来人間に与えられた命の尊さというものを明らかにされるというのです。
 
それが、イエスによるご受難とご復活によって明らかにされました。死という奴隷状態、捕虜状態にあった人間の姿は、はるか昔バビロン捕囚の憂き目にあったユダの民と相通じます。死という脅威にがんじがらめにされていた私たちを解放してくださったのが、救い主イエスであったというのが、今日の新約聖書に指し示された言葉の意味です。
 
キリストが死者のなかから復活された出来事は、私たちをいろいろなしがらみから解放する力があります。イースターを喜ぶというのは、今私たちのうちにある苦しみをも、神はすべてご存知なうえで救い主イエスを差し出してくださった。その正しさが私たちの心にキリストを刻み込んでくださった出来事なのだと、私はあらためて受け取りたいと思わされました。
 
このような神の差し出された幸いを胸に抱いて、今日という一日を歩むことができますようにと祈ります。皆さんおひとりおひとりの平和のために、そして幸いのためにお祈りいたします。

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