30/03/2023

2023.3.30(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
コヘレトの言葉3章1節
天の下では、すべてに時機があり
すべての出来事に時がある。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ルカによる福音書18章31節
イエスは、十二人を呼び寄せて言われた。「今、私たちはエルサレムへ上って行く。そして、人の子について預言者が書いたことはみな実現する。」
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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四旬節(レント)32日目を迎えました。
今日も、レントの日々を歩む私たちが、その歩みの日々をじっくりと踏みしめながら、その意味を探ることができますようにと祈りつつ、御言葉をいただきたいと思います。
 
本日の旧約・新約聖書の組み合わせを見たときに、とても「絶妙」なものを感じました。ローズンゲンは、旧約聖書はあらかじめ準備されたくじによってその日の聖句が選ばれ、新約聖書はドイツのローズンゲン編集部によって、旧約聖書のテーマに沿った聖句が選ばれます。ですので、新約の部分については、祈りつつ選んでいるとは思いますが、ローズンゲン編集部の「意図」というものがあることも事実です。その意図を読み取ることも、黙想する助けになったりすると私は考えています。
 
すべてのことに時がある。
大変有名なコヘレト(知恵者)の言葉です。すべてのことにベストタイミングという神の御心がある。このことは、自分の思い通りにならないときに、ある意味で自分自身を戒める言葉として、私なんかは受け入れることが多くあります。そして、神が必ずベストタイミングというものを与えてくださるのだから、そのことに視点を置いて今日という一日を生きようと思うのです。
 
しかし、なかなかそうは思っても、自分の思い通りにならないというのは、実にストレスを引き起こすものだと、ストレス耐性が決して強いとは思えない私なんか思ってしまうのです。今の状態に耐えられない、そう思ってしまうのです。しかし、耐えるというのは決して、自分自身の我慢力というのが強固になることではなく、自分自身で歯を食いしばって頑張るということでもないのだと。ただ、神の与えてくださる約束に希望を持って、弱い私がそのすべてを明け渡して、ただ委ねていくことなのだと。
 
そういう意味で言えば、本日の新約聖書の言葉は、実に明快だと私は思ったのです。イエスが弟子たちに言われたのは、人の子について預言者が書いたことはすべて実現するということでした。人の子、つまりイエスが神の言葉を実現するために、私たちのもとに来られたことを知らせる言葉だったのです。救いは自分たちの自己努力によってなされるものではなく、あくまで神がベストタイミングをもって与えてくださるものなのだということを、私はコヘレトの言葉とつなげて、本日の新約聖書の言葉を受け入れることができました。
 
レントの日々を歩むというのは、来るべきイースターがあることを希望のうちに生きること。救いは私たちが追い求めるものではなく、はるか向こう側からやって来るもの。私たちは歩みながらも、その実はやって来る救いがあることを実感する歩みなのだと。本日もそのような明らかにゴールのある歩みを、希望のうちに続けることができますように。お祈りいたします。

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