02/03/2023

2023.3.2(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
創世記28章15節
(主はヤコブに言われた。)私はあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにしてもあなたを守り、この土地に連れ戻す。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
テサロニケの信徒への手紙一5章24節
あなたがたをお招きになった方は、真実な方で、必ずそのとおりにしてくださいます。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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四旬節(レント)8日目を迎えました。
 
私事で非常に恐縮ですが、昨日3月1日は私たち夫婦の結婚記念日でした。ちょうど20年を迎えました。結婚式の日のことを思い出します。東京はバケツをひっくり返したような大雨で、電車は止まってしまいなかなか参列者が来れなかったこと、しかし定刻ギリギリになって参列者が次々と集まって、無事に結婚式を執り行うことができたことなど。そんな懐かしい思い出がよみがえってきました。
 
結婚式ではいわゆる「誓約」をします。結婚準備の際に、結婚式を司式してくださった今橋朗牧師の言葉を思い出しました。「私たちは自分の能力で誓約を立てることなどできません。だから誓約は『神の助けによって』することを忘れてはならないんです。」結婚20年を迎えた今、ますますそのことを思わされます。実は私たちの誓いは、神が私たちを助けてくださるという神の側の「約束」を聴くときなのだと。
 
本日の旧約聖書の言葉は、私が旧約聖書のなかで最も好きな聖句なものですから、いつもの5割増しくらいに聴いてしまいます。ですから、黙想とならない私の思いを読ませてしまうかもしれません。約束を必ず果たされる神が、私たちとともにおられる。石もて追われたヤコブにとっては、ただただ不条理のなかに立たされたような思いになったに違いなかったのです。どうして、神が約束された通りに、私が父イサクの後継者となったのに、兄から命を狙われ、こうして家を出なければならないのか。神は本当に約束を果たしてくださるのだろうかと言わんばかりに、ヤコブは孤独の夜を過ごさなければなりませんでした。
 
しかし、そうではありません。ヤコブのもとに「天のはしご」が架けられ、天使が上り下りしているなかで、ヤコブは神の声を聴くにいたりました。そして、神の約束をヤコブは確かに聴いたのです。約束を果たすまで私はあなたを決して見捨てないと。神は、私たちが自力で解決できないところに、ご自分の約束、つまり私たちの命や関係性を守られるという約束を必ず果たし、私たちとともにいてくださることを確約してくださいますし、ヤコブにそのような言葉を与えられたのでした。
 
この約束があるからこそ、私たちはどんな障害が私たちの生活に及ぼうとも、苦難の道を一歩ずつ歩むことが可能とさせられるのだと。20年の結婚生活を振り返りながら、そのことをただただ感謝することができました。神の助けによって。この言葉を胸にしつつ、新しく与えられた日々を歩んでまいりたいと心から願わされた次第です。
 
私たちにご自分の言葉をその通りにしてくださると約束される神が、私たちひとりひとりを招いてくださる。そんな招きの声に応えて、今日という一日を歩むことができますように。皆さんの一日のために、お祈りいたします。

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