10/03/2023

2023.3.10(金)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編121編4節
見よ、イスラエルを守る方は
まどろみもせず、眠ることもない。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ペトロの手紙一5章7節
一切の思い煩いを神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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四旬節(レント)15日目を迎えました。
昨日、イースター礼拝案内のはがきが印刷会社から届くとの連絡がありました。こんどの日曜日に、発送のために宛名ラベルを貼ったり、一筆書きができたらと思います。イエスによる十字架への道を想いつつも、こうして具体的にイースターのための備えができるのは、本当に嬉しいところです。
 
さて、本日の旧約聖書の言葉です。あらためて「眠らず、まどろむことのない神」について、黙想したいと思いました。私は「まどろむ」という言葉を使うことはまずありません。言うならば「うとうとする」でしょうか。だからこそ新鮮味のある本日の言葉に惹かれたというわけです。
 
昨日も申し上げましたが、ここのところすっかり春めいてまいりましたので、その暖かさに誘われて、それこそまどろんでしまいそうな自分があります。それはそれで良いことなのですが、私は、ご自分の民を守るという目的のために、不眠不休で私たちのことを見ていてくださる神がおられるという詩人の詩に、とても「厳しい」ものを感じると思ったのです。
 
神は、天地創造の際に自ら率先して七日目の休息を取られましたし、私たちひとりひとりに対しても、休息することの大切さを教えています。しかし、そのことを明らかにされた神御自身が、ここでは「眠らず休まず」私たちを見守ってくれるというのです。神の犠牲によって私たちが生かされている。まるで、神が御独り子を私たちのために犠牲として差し出されたことで救いが成り立っているのと同じようにです。
 
幸せになって欲しい人のために、ただただ黙して自分が犠牲になる生き方というものを、神は私たちに示してくださるのだ。そう思うと、とても厳しいものを感じずにはいられないのです。しかし、その厳しさのおかげで私たちが生かされている。厳しさを感じるとともに、えも言われぬ感謝の思いでいっぱいにさせられます。
 
私の好きな聖書の言葉のひとつに、派遣の言葉としても知られている詩編121編5~6節の言葉があります。本日の旧約聖書の後に続く言葉です。
 
主はあらゆる災いからあなたを守り
あなたの魂を守ってくださる。
主はあなたの行くのも帰るのも守ってくださる。
今より、とこしえに。
 
聖書協会共同訳になって、少し雰囲気が変わってしまいましたが、この言葉にこそ、私たちを守ってくださる神の真実というものが見えてくる。そう思ったのです。たとえ「災い」が私たちを襲っても、それでも魂を守ってくださる方がともにおられる。私たちはコロナ禍という災いを経験し、また、明日はあの東日本大震災から12年を迎えようとしています。災いについて考えさせられるときに、改めてこの御言葉が与えられたことに感謝したいと思いました。
 
どうか皆さんの一日をも見守ってくださる神が、皆さんとともにありますように。お祈りいたします。

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