29/10/2022

2022.10.29(土) #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
イザヤ書49章13節
天よ、喜び歌え。地よ、喜べ。
山々よ、歓声を上げよ。
主がご自分の民を慰め
その苦しむ者を憐れまれるからだ。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
コリントの信徒への手紙二1章3~4節
私たちの主イエス・キリストの父なる神、慈しみ深い父、慰めに満ちた神がほめたたえられますように。神は、どのような苦難のときにも、私たちを慰めてくださいます。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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本日選ばれた旧約聖書と新約聖書をつなぐ言葉は「慰め」です。私たちを慰めてくださる神がおられるからこそ、私たち人間は喜びに満ちあふれることができるのだ。これが、神から信仰をいただいた者の告白の言葉として、聖書に収められています。
 
慰めは、悲しみに満ちあふれたときにこそ、私たち一人ひとりが必要とするものです。そして、悲しみは多くの場合孤独のなかにこそ訪れるものです。愛する誰かを失った時に、ともに歩んできた仲間が自分のもとから離れていった時など、私たちは悲しみや寂しさというものが募るため、孤独の苦しみを感じる。だからこそ、私たちは誰かから慰められたいのです。
 
聖書は一貫して、その慰め主は神であることを私たちに伝え続けています。私がたとえ孤独になったとしても、神は私のかたわらにいてくださり、私をしっかりと支えながら守ってくださる方なのだ。これが神のつとめを知る者が抱く希望です。イエスは自分が死に向かっていくときに、寂しさと悲しさに襲われた弟子たちに対して、私はあなたがたのために「弁護者」を遣わすと約束されました。この弁護者こそ、のちに弟子たちに与えられる聖霊なる神であり、聖霊がしばしば「慰め主なる聖霊なる神」と呼ばれるようになりました。聖霊の助けが私を孤独から解放してくださる働きを持つからです。
 
慰めは、見える形で人間の心や思いを通して働きます。聖霊の助けに満たされるというのは、まさに聖霊に込められた慰めをいただくということです。それは慰めを必要としている人ももちろんですが、慰めの担い手になる人も同様に、その場しのぎの慰めではなく、人を活かし続ける神の慰めを理解し、共有することができる。こういう連鎖が、世界を平和へと導くのだと私は改めて思わされた次第です。
 
一週間も最終日を迎えました。明日への備えの一日として、一週間を振り返ることのできる一日として、すべての面で私たちを慰めてくださる神が、私たちに親しく、ともにいてくださいますように。お祈りいたします。

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