01/07/2022

2022.7.1 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編6編5節
主よ、帰って来てください。
私の魂を助け出し
慈しみによって、お救いください。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書9章22節
イエスは振り向いて、この女を見て言われた。「娘よ、元気を出しなさい。あなたの信仰があなたを治した。」その時、女は治った。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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今日の旧約・新約聖書を貫くテーマは「神が振り向くとき」であると私は受け止めました。そのことを中心に黙想を深めてみたいと思います。
 
詩人は歌いました。主よ、帰って来てくださいと。歌い手はおそらく、神が自分から離れているような感覚、そっぽ向いて、神が自分のことを向いてくれていないような孤独感のようなものを感じていたのだと思います。だから、私のほうを振り向いてくださり、帰って来てくださいと神に願い、祈りつつ歌を歌ったのだと想像できます。
 
神を信じていることを知り、神に祈ることを知っていたとしても、その祈りが神に聞いてもらえない、神が私のことを見ていてくださるのだろうかと思いたくなるようなことは、私たちの日常生活でしばしば起こることかもしれません。神を信じるということが面倒くさく、あきらめてしまいたくなる、あの感覚です。
 
そのような思いをもし抱くときに、私たちは神にこのような訴えというものを申し開くことが許されていると私は思うのです。私のほうを振り向いて欲しいと神に訴えるときに、神はその願いに必ず答えられることは、今日の新約聖書の言葉、つまりイエスが12年ものあいだ病で苦しみ、あらゆる手を尽くしても徒労に終わった女性のほうを振り向き、そして癒された。これが神が人間に示される真実です。
 
12年という期間は、苦しむ人にとっては耐え難い日々であったに違いありません。それこそ、神は私の苦しみを理解してくれていないのではないかと、この女性は何度も思ったに違いありません。しかし、一縷の望みをかけて、イエスにすがりその衣に触れた、素直でかつ大胆な女性の態度というものに、私もそうでありたい。そう思ったのです。
 
だから、あきらめることなく、神が私のほうを振り向かれるときは、神がベストと判断されたそのときなのだからと、そんなことを希望としながら歩みたい。それが、私に今日与えられた黙想でした。どうか、神にとってベストなときになされるベストな示しが、私たちのときに起こる苦痛に平安をもって働きますように。お祈りいたします。

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