02/05/2022

2022.5.2 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
イザヤ書25章1節
主よ、
あなたははるか昔の驚くべき計画を
忠実に、誠実に成し遂げられた。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
エフェソの信徒への手紙一1章5節
御心の良しとされるままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、前もってお定めになったのです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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御心の良しとされるままに。
 
神の極めて自由な意思によって、私たち一人ひとりをご自分の子どもとしてくださったと、今日の新約聖書の言葉は私たちに伝えます。使徒パウロによる手紙の一節です。
 
ここのところ、ドイツ語原文(ルター訳聖書2017年版)をよく引用しますが、今日もこの部分は、大変興味深いドイツ語がもちいられていましたのでご紹介しますと「愛に基づいた神の私たちに対する決断」といった日本語に訳すことのできるものでした。
 
つまり、神の御心とはすべてが神御自身の愛、つまり「アガペー」の愛に基づいているということが分かります。具体的には「イエス・キリストによって」とありますから、福音書に示されたイエスの生き方にこそ、神の愛が込められていることが分かります。
 
そのイエスによって、私たちは神の子とされた。つまり、私たちが神の御心を本当に理解していないがゆえに起こした神からの離脱が、神御自身の犠牲によって回復されたというのですから、これは、本当にすごいことなのだと思わずにはいられない。これが私の正直な感想です。
 
今日の旧約聖書には、この神の御心は「はるか昔の驚くべき計画」とあります。どのくらいはるか昔なのでしょうか。神の愛は天地創造、そして私たちを造られたときからすでに働かれている訳ですから、本当にはるか昔であると言えます。神はご自分に似せて人間を造られたというときから、人間に深い愛情を注いでおられました。
 
しかし、人間は神から独立独歩の道を歩もうと決断したことで、神から離脱したというわけです。神の決断が神の愛に基づくのであれば、人間の決断は自分を神とする自己愛(エゴ)に基づいたものであった。にもかかわらず、神はご自分の愛を犠牲として、人間のために常に働かせておられるというのです。
 
そこに、神の忠実さ、誠実さがある。この忠実かつ誠実な神の態度に、私たち一人ひとりが今日も生かされているのだと。そこに、イエスの十字架があり復活もある。そして、未来へ向かっている私たち一人ひとりの、神の御心に生きようとする誠実さが生まれる。そんなことを黙想しつつ、今日も歩みたいと願わされました。
 
どうぞ、新しい一日もまた、誠実さがあふれるような時となりますように。心からお祈りいたします。

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