07/04/2022

2022.4.7 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
創世記49章25節より
お前を助ける父の神から
お前を祝福する全能者から
祝福があるように。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ヨハネの手紙一3章19~20節
これによって、私たちは真理から出た者であることを知り、神の前に心を安らかにされるのです。たとえ心に責められることがあろうとも、神は、私たちの心よりも大きく、すべてをご存じだからです。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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今日の新約聖書の言葉をいただいたときに、冒頭に「これによって」とあります。「これ」とは一体何か。聖書を直接開いてみると、前の3章18節にはこのように書かれています。
 
子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いと真実をもって愛そうではありませんか。
 
つまり「これによって」とは、文字面や口先ではない、行いと真実をともなった愛をもって、互いに愛し合うことであると理解できます。真実とは、言語でアレテイア、つまり「真理」と訳されることの多い言葉ですが、「私は真理である(ヨハネ福音書14章6節)」と弟子たちに語られたイエスそのものを指す言葉であると受け止めることができます。

ということは、行いと真実という言葉が指し示すものとは、愛を示す行いというものが、イエス・キリストが私たちに示してくださった真実・真理に基づいたアガペーの愛を源として、互いに愛し合うという実践へと導かれるものなのだということを明らかにしています。
 
これによって、私たちの言動はイエスを源としていることを知り、それゆえに神の御前で心安らかに生きることができるのだと。たとえ、イエスの愛で愛そうとして、それが相手とのあいだで通い合わなかったとしても、神はすべて御存知なのだよ。神は、祝福の気持ちを忘れない。あなたを祝してくださるのだから。
 
筆者の息づかいというものが伝わってきます。
 
今日の旧約聖書の言葉は、アブラハムの孫ヤコブが12人の息子たちを呼び集めて、祝福の言葉を授けるシーンです。そして、今日の聖書箇所の部分は、ヤコブが誰よりも愛した11番目の息子ヨセフに語った祝福の言葉でした。
 
年老いたヤコブの遺言とも言えるこの祝福の言葉には、実に大きな意味がありました。ヨセフと上10人の兄弟の間には大きな溝があり、それゆえにヨセフの人生は実に数奇なものであったことは、創世記に記されているとおりです。
 
しかし、今やヨセフは父ヤコブと再会し、兄弟たちと再会を果たすことができました。人間関係の亀裂と分断が生じても、最終的に神は、これら家族に大きな祝福を与えてくださいました。祝福の源は神の愛なのだと。この神の愛によって、ヤコブは祝福の言葉を12人の息子たちひとりひとりに語ることができたのだと。
 
すべてをご存知である神が、今日も私たちの間に立ってくださり、私たちをご自分の祝福へと導いてくださいますように。そして、イエスの愛によって生きる者として、今日も歩むことができますように。そのことを願い、ともに祈ることができますように。

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