03/04/2022

2022.4.3 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
創世記21章17~18節より
神の使いが天からハガルに呼びかけて言った。「ハガルよ、どうしたのか。恐れることはない。神はあそこにいる子どもの泣き声を聞かれた。さあ、子どもを抱え上げ、あなたの手でしっかりと抱き締めてやりなさい。私は彼を大いなる国民とする。」
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ヘブライ人への手紙12章12~13節
萎えた手と衰えた膝をまっすぐにしなさい。また、自分の足のために、まっすぐな道を造りなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
******
 
今日の旧約聖書の言葉は、いかにも創世記らしい「どろどろした人間模様」のなかで語られたものであることがわかります。イスラエルの祖となったアブラハム、そして妻のサラは、確かに神を信じて歩んだ人たちでしたが、非常に人間くさい人物であったことも確かな話です。
 
今日の聖書の言葉で登場するハガル。アブラハムとサラとのあいだに子どもが授からなかったため、サラは自分の女奴隷であるハガルをアブラハムに差し出し、子が授かるようにと進言します。その結果、ハガルはアブラハムの子どもを授かりました。
 
しかし、ハガルはそのことでサラを軽んじるようになったため、サラによってハガルは追い出されました。しかし、神の助けによってハガルはサラのもとに帰り、彼女はイシュマエルという男の子を産みました。イシュマエルはアブラハムの後継者となるはずでした。
 
しかし、神はアブラハムとサラとのあいだに男の子を与えました。しかし、イサクと名付けられたこの男の子にイシュマエルがちょっかいを出したということで、イサクの母であるサラは、ハガルとイシュマエルを追い出します。アブラハムは頼りなく、サラの行動を眺めるのみでした。
 
失意のなかで生きる道を失い、さまよい歩くハガルとイシュマエルを慰め、励ましたのが、今日の聖書の言葉にある、神のみ使いによる語りかけです。神はあなたのことを見捨てたりなどしない。だから、立ち上がりなさい。子どもをしっかりと抱きしめてやりなさい。そして、与えられた道を歩みなさい。
 
もう立ち上がるのも困難なくらい気持ちがふさがり、体が動かないときに、それでも神は私たちが立ち上がることができるように、ともにいてくださる。そして、励まし続けてくださる方がここにおられる。ハガルの物語は、現代に生きる私たちに対して、決して色あせることのないメッセージを与えておられる。そのように思えてなりません。
 
今日の新約聖書の言葉は、まさにハガルに語られたみ使いの声に相通じるものであると感じました。今日も、私とともに歩んでくださる神がおられるのだと。仙台での最初の日曜日を過ごす私にとって、どのような一日が待ち受けているのだろうかと、心から神に期待して歩んでまいりたいと願いました。

どうぞ、皆さんの一日も、すてきな一週間のスタートとなりますように。心からお祈りいたします。

0 件のコメント:

コメントを投稿