16/04/2022

2022.4.16 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編80編19節より
私たちを生かしてください。
私たちはあなたの名を呼び求めます。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
テモテへの手紙二1章10節より
キリストは死を無力にし、福音によって命と不死とを明らかに示してくださいました。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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今日の旧約聖書である詩編80編を含む一連の賛美は、賛美リーダーとして立てられたアサフによって歌われています。そのアサフが「私たちを生かしてください」と、神のお名前を呼び求めつつ賛美をしているというところに、今日の聖書の言葉の肝があるような気がしてなりません。
 
私たちを生かしてくださいという願いは、何も生体的な命を長らえさせてくださいと言いたいのではないと私は受け止めています。私たちの活力の源はどこにあるのか。それはあなたのお名前なんです、神様。アサフは、神のお名前こそが、自分たちを活かすために無くてはならないものなのだと、賛美しているのだと。
 
神のお名前。それは「インマヌエル」です。私は神であり、あなたと共にいて、あなたの神となる。そのような宣言が神の名には込められています。この神の宣言があるからこそ、私たちは安心して神のお名前を呼び求めることができるのかもしれません。
 
私たちを生かしてくださいというアサフの賛美は、すでに神が私たちを生かしてくださるということが前提とされて、そのうえで、私たちがそれを呼び求めるということをもって、神に生かされていることの実感というものを感じ取ることができるのだと。この順番というものを、私は是非自分に与えられた命や生活というものに照らし合わせながら、とらえていきたいと思わされました。
 
生かされるということと対極にあるもの、それは死です。その死を打ち破られ、無力なものとされたのが、十字架に死に、そして復活されたイエス・キリストその御方であるというのが、今日の新約聖書のメッセージです。
 
イエスの十字架と復活の出来事も、イエスが私たちの要望に応えた結果起きたものではありません。私たちのみじめな姿を、インマヌエルの神が憐れまれたからこそ、神の側からすべて提示され、私たちに贈られたギフトだったのです。このギフトがあるからこそ、私たちはそれを呼び求める賛美を、心からおささげすることができるのだと。
 
主の復活祭・イースターまであと1日となりました。レントの最終日、神が私たちのために準備してくださったギフトが明らかにされる備えのときとして、私たちの心が賛美に満たされますように。心からお祈りいたします。

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