17/04/2022

2022.4.17 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
列王記上2章1~3節より
死期が近づいたとき、ダビデは息子ソロモンにこう言い残した。
「私は、この世のすべての者がたどる道を行こうとしている。だが、あなたは強く、雄々しくありなさい。あなたの神、主の掟と戒め、法と定めを守りなさい」。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ヨハネによる福音書20章21節より
復活者は言われる:
あなたがたに平和があるように。父が私をお遣わしになったように、私もあなたがたを遣わす。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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自分にとって大切な存在を失わなければならないとき、そこに襲うのは心細さや寂しさであるかもしれません。そして、その存在なしに生きていかなければならないことへの不安も、自分自身を取り囲むのだと思うのです。
 
まさに、偉大な王にして父親であったダビデが生涯を閉じようとしているときに、息子ソロモンはそのような寂しさや心細さ、不安を感じたに違いないのです。そのことを、ダビデは父親として、また王位を後継させようとする相手に対して、ひしひしと感じたのでしょう。
 
そのときに、ダビデはなにをソロモンに向かって語ったのでしょうか。今日の旧約聖書で採りあげられているダビデの言葉は、「主の言葉に基づいて生きるときに、あなたは強く、雄々しくあることができるのだ」というものでした。
 
このダビデの言葉は、私たち一人ひとりが孤独や寂しさ、心細さからくる不安を感じたときに、どのように生きることがベストなのかを明らかにしているのだと、私は受け止めました。自分が無力に感じるからこそ、本当の意味で頼るべき相手に頼りなさいと。
 
それは見える存在での父ダビデではなく、ダビデをも人生のさまざまな場面で助け、導き、戒め、つねに人生を支えてくれた父なる神に頼りなさいと。これは、ダビデの生涯を通して、自分自身が得た確信に基づいた遺言であり期待でした。息子ソロモンよ、あなたもそのように生きなさいと。
 
死者のなかから復活されたイエスが、弟子たちに語りました。平和の使者として、私はあなたがたをこの世界に遣わすと。誰にですか。弟子たちにです。今日、この世界で生きようとする私たち一人ひとりにです。
 
弟子たちも、偉大な師イエスを裏切り、失ったことへのさまざまな感情が行き来していたに違いありません。だから、恐れのあまり玄関の扉にかんぬきをして、おびえながら潜んでいました。そこに、復活者イエスが弟子たちの前に現れたのでした。
 
平和の使者。それは、神がご自分の言葉と行いを通して与えられた平和であり、まさにイエス・キリストその御方そのものです。私たちの心が、思いが平和なものとなるように、イエスは私たちを絶対に孤独な状態にはされておかれません。ご自分の言葉で、私たちの背中を押し、手を取ってともに歩んでくださる方、それがイエスその御方です。
 
そのイエスが復活者のかたちをとられて、私たちの人生の日々における復活体験をサポートしてくださる。これがイースターの喜びへと導かれていくのだと、私は受け止めることができました。イースターの朝に、心おどる聖書の言葉を与えてくださった神に、心から感謝するばかりです。
 
イースターおめでとうございます!
皆さんの一日に、主のご復活の喜びがともに、豊かにありますように。お祈りいたします。

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