20/03/2022

2022.3.20 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編56編9節
私の涙をあなたの革袋に蓄えてください。
あなたは間違いなく、その涙を数えてくださいます。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書5章4節
悲しむ人々は、幸いである
その人たちは慰められる。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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私の涙を、一粒一粒数えてくださる神がおられる。
 
皆さんは「ドロップスのうた」という歌をご存知でしょうか。今から約60年前に、まど・みちお作詞、大中恩作曲でつくられ、NHK「みんなのうた」で流された名曲のひとつです。
 
泣き虫な神様がポロンポロンと流した涙が、ドロップスになって世界中に広がった。それを子どもも大人もがペロンペロンとなめている。神様の涙が、人々を喜びへと導く。なんともホッとする歌です。
 
 
作詞者のまど・みちおさんも、作曲者の大中恩さんもクリスチャンでした。このふたりは、どのような思いで、この曲をつくったのだろうか。そんなことを思いながら、今日の聖書の言葉に思いを寄せました。
 
私の流す涙を数え、ご自分の革袋に収めてくださる神。悲しむ者は幸いなのだと、人々を慰めるイエスがおられる。それは、誰よりも私たちのために涙を流し、私たちのために憐れみの心をもって泣いてくださる神だからこそ、イエスだからこそそのように言えるのだと。
 
神が流された涙は、甘酸っぱいドロップスのように、私たち一人ひとりに美味しさを与える。おそらく、ドロップスのうたは、私たちをつねに慰めてくださる神を信じ、知っておられる二人だからこそ、出来上がった曲なのではないか。そう思えてならないのです。
 
私たちが流す涙。悲しい時、嬉しい時、悔しい時、寂しい時、感動した時。私たちの眼からこぼれ落ちる涙。それを漏らさず受け止め、革袋に収めた後で、ドロップスにしてくださるような方。それが私たちの神である、イエス・キリストなのだと。
 
その神から出たのが、私たちを励まし、慰めてくださる聖霊なる神様です。どんな時でも、私たちは聖霊なる神が私たち一人ひとりを包み、私たちのために涙を流して、ご自分の慰めで満たしてくださる。たとえ、私がそのことに気づいても、気づかなかったとしても。
 
昨日、教会のあるメンバーの方からいただいたメッセージカードに「先生とは一緒に笑うことよりも泣くことが多かったですね」と書いてありました。確かに、この方とはよく涙を流し合いました。
 
ただ、思うのです。これら涙は、神が慰めてくださるからこそ、何のためらいもなく流すことができた、ドロップスのような涙だったのかなと。だから、いっぱい流した涙は、必ず喜びへと導く素敵な涙だったのだと。
 
神は、今日も私に、そんなドロップスを与えてくださる。そのことを今日を生きる希望にしたい。そんなことを願わされました。一週間の始まりである主の日が、皆さんにとっての善き神からの慰めの時となりますように。お祈りいたします。

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