06/06/2024

2024.6.6(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた今日の旧約聖書のことば
イザヤ書43章5節
恐れるな。私はあなたと共にいる。

旧約聖書に応じて選ばれた今日の新約聖書のことば
使徒言行録18章9~10節
ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。私はあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、私の民が大勢いるからだ。」
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
今日のローズンゲンに示されたふたつの聖句に共通するテーマ、それは「私はあなたと共にいる」であると私は受け止めました。実際に旧約聖書イザヤ書でも、新約聖書使徒言行録にも、日本語では全く同じ言葉をもって、このことが神によって語られています。
 
私はこの「私はあなたと共にいる」こそ、聖書全体を貫く一番のテーマなのではないだろうかと思えてならないのです。神が人間に対して終始一貫して語られ続けているこそ「私はあなたと共にいる」というひと言に尽きるのです。この神の宣言に基づいて、アブラハムなど族長時代の時も、モーセ率いる出エジプトの時も、その後のイスラエルの歴史においても、そしてイエスが神の御心を完璧なまでに貫き通した時も、そして聖霊の導きによって教会が建てられて今日に至るまで、神にとっての最大のテーマが「私はあなたと共にいる」だったのだと。
 
神のお名前であるYHWH(いわゆるヤハウェ、ヤーウェと呼ばれる神の名。エホバは後代の人たちが便宜上付けた呼び方なので、発音的には正しくありません)の意味が「私はいる」であると、旧約聖書・出エジプト記3章に示されているわけですが、この名前はすべての存在を表す動詞に起因するものであることから、「私は(あなたと共に)いる」と解することができます。つまり、神のお名前こそ、今日のローズンゲンに示された聖書のテーマであり、語弊を恐れず申し上げれば、聖書全体の示すテーマであると言えるのだと、私はとらえています。
 
今日の新約聖書の言葉である使徒言行録18章は、使徒パウロがギリシアの都アテネから、第二の都市であるコリントへ移り、約1年半のあいだこの地でキリストの良いたよりを宣べ伝えたことが記されています。後にパウロはこの教会へ宛てた手紙のなかで、自分自身アテネでの宣教で心身ともに疲れ果てて、もうキリストを語ることができないのではないかというくらいに衰弱してしまったことを記しています。しかし、にもかかわらず、彼は1年半ものあいだ、テントづくりという副業をおこないながらでも、精力的にキリストを伝えることに専念できたというのです。
 
このパウロの内に起きた原動力こそ、神の語りかけに他ならないと私は思います。「私はあなたと共にいる」このひと言だけで、パウロは喜びも悲しみも共に過ごしてくださる神に自分自身を委ね、すべてを託して、宣教の日々を生きることができたのだろうと思いますし、私もかくありたいと心から憧れ、このことこそ自分の生きる原動力として神からそのような思いをいただきたいと願うばかりです。
 
昔、恩師は「使徒言行録」は「聖霊言行録」だということをお話してくれたことがありました。使徒たちの働きとは、彼らを平安のうちにご支配くださる聖霊のお働きに他ならないのだと。だから、今日の聖句に示されたパウロの働きの根底にあるものこそ、聖霊のお働きに他ならないということです。私がかくありたいと思う時に、聖霊が自らのうちに働き、この聖霊の働きこそ、イエス・キリストのお働きなのだという深い自覚をもって、今日の一日を歩みたいと思いました。
 
皆さんと共にいてくださる神が、今日も皆さんの一日を祝福してくださいますように。お祈りします。

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