03/10/2023

2023.10.3(火)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編16編1節
神よ、私を守ってください
私はあなたのもとに逃れました。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書6章13節
私たちを試みに遭わせず
悪からお救いください。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

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皆さん、おはようございます。
今日のローズンゲンとして選ばれたふたつの聖書の言葉を通して、いくつかのことを想わされました。そのことを綴りたいと思います。
 
まず、私たちにとって「逃げる」というのはどういうことか。私たちが最低限負わなければならない責任というものから、極力逃げることのないように、私たちは自分自身のバランスを保ちながら歩んでいると思います。しかし、逃げないがゆえに、命の危険が差し迫るような時は、やはり私たちは逃げるという選択を取るはずなのです。そんなときに「逃げるのは負けだ」という周囲からの評価や、逃げることに対しての自己評価のようなものが、逃げることを指し留めてしまうのではないか。そんなことを想わされました。本来は逃げた方が良い、逃げなければならないような状況においてもです。
 
しかし、聖書には明確に「逃れ場である神の存在」について描かれています。特に本日の旧約聖書である詩編では、ダビデ王が自分自身の逃れ場として神を指している、そんな歌が実に多く見られます。逃れるところには信頼がある。今日の部分について、ドイツ語聖書では逃れ場を「信頼」と訳すことのできる言葉が用いられているのは、とても興味深いところです。心からの信頼をもって逃れ場に逃げるとは、逃れても門前払いされることはないという安心感から生じるものなのだろうと思わされるのです。
 
イエスはそれを「祈り」をもって願い出ることの大切さを、「主の祈り」の言葉をもって私たちに教えてくださいました。さまざまな試みが私たちを襲うときに、安心して語る場、逃れる場が神にあるのだと。そうイエスは私たちに教えてくださったのです。
 
是非、私たちに襲い来る脅威に対して、ためらうことなく逃れることのできる神が、今日も私たちのすべてを守ってくださいますように。お祈りいたします。

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