15/06/2023

2023.6.15(木)#日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
エゼキエル書39章29節
私は二度と彼らから顔を隠さず、わが霊をイスラエルの家に注ぐ――主なる神の仰せ。

旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ローマの信徒への手紙8章16節
この霊こそが、私たちが神の子どもであることを、私たちの霊と一緒に証ししてくださいます。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用

******
 
皆さん、おはようございます。
今日から明日にかけて、私の所属する日本基督教団で会議があり、始発の新幹線に飛び乗りました。今、東京に向かう新幹線の車中からこの黙想を書いています。仙台から東京までは1時間半で到着します。あっという間の移動時間ですが、そんな時にも黙想の作業ができるのは、本当にありがたい話です。
 
今日のローズンゲンに示されたふたつの聖書の言葉に共通するテーマは「神の霊」についてです。神の霊は私たちにどのような働きをもって及んでくださるのでしょうか。今日の新約聖書の言葉には「私たちが神の子どもであることを、私たちの霊と一緒に証ししてくださいます」とあります。つまり、神は聖霊の働きを通して、私たちが神の子であることを証明してくださるというのです。親の慈しみと愛に包まれながら、私たちは神を親として生きることができるのだと、聖書は私たちに神の思いを伝えます。
 
聖霊とは親心である。ある神父の言葉です。とても明快な表現だなと思いました。聖霊にはいろいろな働きがありますが、子どもの尊厳を守り抜く親の愛情そのものであると言えるでしょう。聖霊の働きを私たちが考えるときに、この土台がないと、聖霊を利用して人を不健全な支配の渦に、人間が人間を巻き込んでしまうということがあります。霊は自由自在な動きをするがゆえに、私たち人間は聖霊の働きというものを誤解して、自分の好き勝手に聖霊を都合の良いように解釈して、利用・悪用してしまうことすらあるということです。
 
ですから、神がご自身の霊をもって私たちひとりひとりを取り扱ってくださるときに、慈愛に満ちあふれた親心、そこに示された神の愛というものに対する豊かなイメージというものを是非抱き続けたいのです。私たちを縛るのではなく、あくまで私たちを守り続ける神のイメージというものをです。
 
今日の旧約聖書は、神がご自分の民イスラエルに対して「私は二度と彼らから顔を隠さない」と約束し、その証として「わが霊」をイスラエルの家に注ぐと宣言されました。もう逃げられない、神によってイスラエルの民は束縛されるということを意味しているのではありません。神はご自分との関係において、私たちを命を守り抜くべく、聖霊の働きをもって私たちとともにいてくださるということを示しているのです。
 
この神の証しに生かされる者として、今日も一日を歩むことができる。その幸いを感じ取ってまいりたいと願います。どうぞ皆さんの一日にも、聖霊なる神の働きをもって私たちを守ってくださる神の祝福が、ともに豊かにありますように。お祈りいたします。

0 件のコメント:

コメントを投稿