レビ記19章32節より
白髪の人の前では起立し、年配者を重んじなさい。
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ローマの信徒への手紙12章10節より互いに相手を尊敬しなさい。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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互いに尊敬し合う関係には、平和が生まれる。
今日、私たちに与えられた聖書の言葉は、シンプルにそのメッセージを伝えます。そのシンプルさゆえに、私の頭のなかでは、それを複雑にとらえようとしていることに気づかされます。互いに尊敬しあうことの難しさを感じているからなのかもしれません。
聖書に描かれている尊敬とは。そんなことを黙想していると、神と私の関係性がどのようなものなのか、考えないわけにはいきません。互いに尊敬し合う関係が平和を生み出すのであれば、その平和は神の与える平和に他ならないからと、私は思わされるからです。
だから、私たちが誰かを尊敬するというのは、どういった理由で尊敬することができるのかを、考えなければならないのでしょう。単に年長者だから、先輩後輩の間柄だからとか、長幼の序だから、その土地や組織に長年いるからとか、この世の中で一般に認められる上下関係と呼ばれるもので、私たちは聖書の言う「尊敬し合う関係」は生まれないのだと。
私たちが尊敬し合える関係になれるとしたら、神の与えてくださる命や価値観、今それぞれにある立場の尊さを共有できるからこそ、神が与えてくださったものを互いに大切にしようという気持ちへと導かれて、それが「互いに尊敬し合う関係」となり、そこには神の平和が生まれるということだと、私は受け止めました。
そのために、私は神の言葉が与える本質によって、今日も生かされていきたい。まず自分自身から、尊敬という言葉を愛することができるように神様、私を整えてくださいと、祈ることができました。シンプルなことを、あれこれ理由を付けて複雑にしてしまおうとする私自身を悔い改めて、今日も歩んでまいりたいと思います。
皆さんの一日に、神様の平和がともに、豊かにありますように。
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