27/03/2022

2022.3.27 #日々の聖句 #ローズンゲン 聖書のことば

くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
箴言14章31節より
弱い人を虐げる者は造り主を見くびる。
 
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
マタイによる福音書25章40節
イエスは言われる:
よく言っておく。この最も小さな者の一人にしたのは、すなわち、私にしたのである。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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私事ですが、今日は7年間働いた深沢教会での最後の日曜日です。どうしても、今の私にとっては、深沢教会牧師として働いた日々のことが、黙想する土台となっています。どのような働きを、私はこの教会でしたのだろうか。そんなことを黙想し続けています。
 
今日の御言葉も、そういう意味では、私に対して響く言葉であることは言うまでもありませんでした。弱い者、小さな者とは、何か特定の人々、いわゆる社会的・経済的・身体的な弱者のことだけを指す言葉ではありません。弱く小さくされた者とは、私たちそのものであり、何を隠そう私自身なのだと、思えてならないのです。
 
しかし、私たちは自分を強く見せようとする。見栄を張る。少しでも大きく見せようと頑張ってしまいます。だから、弱い者・小さい者の存在を、自分以外の誰かに向け、それを虐げようとする。それが人間の常なのだと思わされます。
 
弱い人を虐げる者は、造り主なる神を見くびる。今日の旧約聖書の言葉です。私たちを造られた神は、私たちを見くびるどころか、最大限の愛を私たちに注ぎ、その命の日々を祝福してくださる。私たちが強さを誇示しながら実は弱々しい、張子の虎のような存在であったとしてもです。

弱いとされる者に対する深い愛情の念は、神の愛に由来するものです。だから、虐げるならば神を見くびることになり、神の愛によって自分の弱さというものを十分に理解したうえで、隣人に接するならば、十字架の極みにまで苦しみ、弱く小さくされたイエスの姿を見ることができるのだと。
 
弱いことは決して悪いことではない。それどころか祝福される根拠である。その祝福を胸にして、今日も歩んでまいりたいと思います。皆さんの一日が、そのような神の祝福に包まれるものでありますように。心からお祈りいたします。

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