くじによって選ばれた本日の旧約聖書のことば
詩編57編2節より
私を憐れんでください。
私を憐れんでください。
神よ、私を憐れんでください。
私の魂はあなたのもとに逃れました。
旧約聖書に応じて選ばれた本日の新約聖書のことば
ヨハネによる福音書1章16節私たちは皆、この方の満ち溢れる豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを与えられた。
『聖書 聖書協会共同訳』より引用・利用
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本日の旧約聖書の言葉は、イスラエル王国にして最高の王であったダビデによって歌われた一節です。自分の命を狙い、殺そうとするサウル王から逃れて、ほら穴に隠れたときに、神に憐れんでくださいと懇願しました。
神は、ダビデという人物を必要とされたからこそ、彼を憐れみ、サウルからその命を守られました。この命の救いは、のちにダビデをイスラエルの王とならせ、国を、国民を大いに恵まれました。まさに、神が与えた恵みは、神御自身の深い憐れみの思いから起きていることが分かります。
そして、神の憐れみの思いは、全世界へ、すべての民に対して働かれました。これが、救い主イエスが、ご自身を贈り物として私たちに与えられたということです。恵みに恵みを折り重ねて、あふれんばかりの豊かさのなかから、惜しみなく私たちを憐まれる神は、私たちの命が豊かにされるために、イエスを与えてくださったというのです。
それが、本日の新約聖書の言葉が指し示すところです。ヨハネによる福音書1章は、クリスマスにしばしば読まれる言葉ですが、クリスマスとはどのような意味を私たちに与えるのかを、じっくりと黙想する機会を与える言葉でもあります。
クリスマスシーズンも終わりを迎えようとしていますが、こういう時だからこそ、12月25日に置き去りにしてしまったかもしれない、クリスマスの意義というものを振り返ってみることで、憐れみとか恵みという言葉に思いを巡らすことができるのではないかと感じました。
どうぞ、私たちに対する深い憐れみゆえに、全世界に救いの恵みをギフトとして与えてくださった神の祝福が、今日も皆さんとともにありますように。
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